アメリカ・カリフォルニア州とハワイ諸島の間に1兆8000億個ものプラスチックごみが漂流する海域があります。通称「太平洋ごみベルト」。1980年代から、その存在は確認されていましたが、回収する手だてがありませんでした。そこに巨大なごみ回収装置を投入するプロジェクトが始まりました。挑むのはオランダ出身の24歳の青年です。太平洋ごみベルトを漂うプラスチックの30%は日本のごみだと見られています。ひとごとではないと思って取材を進めています。(ロサンゼルス支局記者 飯田香織) 9月8日。霧の街として知られるサンフランシスコにしては珍しく、朝から雲ひとつない青空が広がりました。 第41埠頭に世界各国から100人を超える報道関係者が集結しました。 会見したのはボイヤン・スラット氏。オランダに本部を置く非営利団体「オーシャンクリーンアップ」のCEOです。ごみ回収プロジェクトの指揮をとる24歳の青年です。こ