LEDで飾られたトロッコ列車に妖怪が乗り込み、乗客を驚かせた=2012年11月3日、徳島県三好市 【福家司】昨年まで2年間、11月の土曜の夜に徳島県のJR土讃線阿波池田―大歩危間に運転されたトロッコ列車「大歩危光りトロッコ」が、今年は運行されない。地元住民らの扮する妖怪の着ぐるみが乗り込んで「妖怪トロッコ」として人気を集めただけに、関係者からは惜しむ声が上がっている。 JR阿波池田駅の佐々木龍次駅長は取材に対し、「乗客から『寒い』という苦情が多かった」と説明する。トロッコ車両をLEDで飾っていた県の打診を受け、まだ暖かい10月の運転も検討したが、「その時期は、トロッコ車両が各地の車両基地の一般公開で展示されている」という。 列車には、妖怪に扮した地元の5人ほどが乗車してきた。その一人で、大歩危峡でレストランやホテルを経営する観光会社の大平克之社長は「観光客に喜んでもらいたいと思い、協