国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で一時中止になった企画展「表現の不自由展・その後」の問題を考えようと、札幌市で12月21日に「北海道・表現の自由と不自由展2019」が開催される。北海道民有志らでつくる実行委員会が25日、発表した。 実行委によると、展示は「あいちトリエンナーレ」で議論となった「平和の少女像」のミニチュア版のほか、アイヌ民族の先住・自決権関連や、参院選中の7月15日に札幌駅前で安倍晋三首相演説中に発生したヤジ排除問題の資料など。持ち出しが困難とされているパレスチナ自治区ガザ地区在住の子供たちが描いた絵も国内で初めて公開する。 共同代表で北海道大学名誉教授の唐渡興宣さん(76)は「表現が不自由なままに置かれていると、『不自由』さが記憶として残らない。過去の過ちを繰り返させないために、『不自由展』を通じて、人々に共通の『(不自由さの)記憶』を作り上げていきたい」と開催の