「小学4年の子どもの日本脳炎予防接種で、小児科から『ワクチンの供給不足で予約を締め切った』と言われ、受けられそうにありません。背景を知りたいです」。岩手日報社の特命取材班に、矢巾町の40代女性から疑問の声が寄せられた。関係者によると、メーカーが製造を一時停止し供給不足を招いているが、12月から供給が再開する見通し。日本脳炎予防接種を巡っては、過去に全国的に差し控えていた時期もあり複雑な状況になっていることから、厚生労働省は「不明な点は各市町村に相談を」と呼び掛けている。 日本脳炎は日本脳炎ウイルスによる疾病で、蚊を介して感染。突然の高熱、頭痛、嘔吐(おうと)などで発病し、意識障害やまひといった神経系の障害を引き起こす。近年の患者数は、西日本を中心に毎年10人前後となっている。 日本脳炎ワクチンは、予防接種法に基づき、誰もが受けるべき定期接種に位置づけられている。標準的には幼児から13歳未満
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