式典では、いわき市に避難中の専門学校生、佐久間香那さん(20)があいさつ。以前避難した会津若松市の小学校で約50人の同級生が中学卒業までに8人に減ったことを挙げ、「事故とコロナ禍で生活は2度変わったが、地元で成人式ができるまでになった。今度は私たちが地域に貢献したい」と誓った。吉田淳町長は「町もできる限りのことをしたい」と話した。 大熊町は今春、帰還困難区域の一部で避難指示が解除されるが、政府は他の地域は帰還希望者の自宅周辺だけを除染する方針。会津若松市に避難する専門学校2年の伊東慧祐(けいすけ)さん(20)の自宅は避難指示が解除されるが、帰るかどうかは未定だ。震災時、町に約1万1500人がいたが、今は約360人。「時間はかかるが、若者らで活気ある町に戻ってほしい」と願う。