[新事業開発の流儀]駄目ならすぐにやめればいい、挑戦の繰り返しが成功を導く 多喜 義彦氏/システム・インテグレーション 代表取締役社長 多喜義彦氏は、「開発の鉄人」として著名な開発コンサルタントだ。これまでに3000件の開発テーマの支援に携わり、現在も40社以上の技術顧問などを務めている。そのスタイルは独特だ。企業の開発現場に自ら足を運び、技術をいかに活用し、応用開発につなげるかを助言する。思いもよらぬ発想で新たなビジネスモデルの創出を担う人物である。 新規事業の開発請負人である同氏は、「駄目だったらやめればいい」と失敗を恐れずに挑戦を繰り返すことの意義を説く。そのための発想力を磨くカギは、アイデアを社外とのコラボレーション(共同作業)に求めることにあると見ている。(リアル開発会議) 「それって前例がないということですよね」─。 新しい商品の開発を進める際に、かなりの頻度で聞く発言である。