1988年にエレファントカシマシのボーカリストとしてデビューしてから32年。長いキャリアのなかで、現在ソロとして歌番組への露出が増えている宮本浩次(54)。初のソロアルバムをリリースしたのは2020年、53歳でのこと。ソロは「恐怖ですよ」と語る宮本が、それでも足を踏み出した。そして、かつてエレカシで「男」を歌いあげていた宮本はなぜ今、ジェンダーレスな服に身を包み、女性歌手の楽曲をカバーするのか。エレカシ宮本が語る「男」への反動とは。(取材・文:兵庫慎司/撮影:佐々木康太/文責:Yahoo!ニュース 特集編集部) 「エレファントカシマシがバンドだったのは最初の3枚のアルバムだけ」とか、「ひとりでアルバムを作っている、実質はソロと変わらない」などと公言する時期を、これまで何度も経てきたのが宮本浩次である。しかし、それでも、ソロ名義ではなくバンドで活動を続けてきた男が、ついにそこに踏み出したのが