∞「放流」 現在は教育目的以外で放流をしていないという豊田町ですが、過去には放流していたそうです。 もともとホタルの名勝地として有名だった木屋川ですが、環境の悪化と乱獲により昭和30年代頃、徐々に見られなくなっていきます。これを憂慮した地元の方が立ち上がり、保護活動の一環としてホタル飼育施設が建設されました。 その後、昭和40年代~平成初期ぐらいまで放流を続けたようです。 と、言ってもそれは「他所からホタルを捕まえてきて放流した」ということでは無いとのこと。 ホタルが田んぼで農薬を使うとホタルが激減することが経験から分かっていたので、農薬散布前にホタルを捕まえ、稲刈りが終わる10月頃に再び川に戻すという「一時避難」の意味合いがあったようです。 〈参照:全国ホタル研究会誌「豊田とホタルと人」、国土交通省の「木屋川ダム開発事業検証に関わる検討結果報告書」(平成24年)、豊田ほたるの里ミュージア