県立図書館(高知市丸ノ内1、丸地真人館長)は10日、県内に研究拠点を持つ山本貴金属地金(大阪市)からの寄付を受け、2階ジョブ・コーナーに「ヤマキン・ライブラリー」を開設した。企業からの寄付で図書を購入するのは同館では初めて。 同社は、香南市に製造工場と研究施設を持つ貴金属地金販売会社。「県内で優秀な人材を育成したい」と10万円を寄付した。同館は、さまざまな仕事に役立ち、これからの高知県に役立つ本としてコンピューター・プログラミング、ウェブデザインなど38冊を購入し、ライブラリーを特設した。 同館で行われた開設式で、丸地館長は「読書は実生活や仕事で役に立つ情報を収集するためにも必要。特に高知県は産業や経済の活性化が焦眉(しょうび)の急です」とあいさつ。同社の山本裕久会長は、若い労働力が県外へと流出している現状に触れ「知識を吸収してもらい、それを高知で活用する方法を見いだしてもらえれば」と話し