1976年東京都生まれ。2000年一橋大学社会学部卒業。02年同大学院社会学研究科修士課程修了。10年同大学院社会学研究科博士課程修了。都留文科大学非常勤講師、一橋大学大学院特任講師などを経て14年より現職。社会学博士。専門は日本近現代史、象徴天皇制。著書に『公文書をつかう 公文書管理制度と歴史研究』、『公文書問題 日本の「闇」の核心』など。 著書 森友学園問題や加計学園問題は大きな政治問題となり、安倍政権の支持率の急落をもたらすなど、今後の政局に大きな影響を与えている。憲法改正の発議だの安倍3選だのといった、一度は既定路線のように語られていた政治日程は、根本から見直しを強いられているといっていいだろう。 しかし、これが、権力がいかに行使されたかを検証するための公文書がきちんと保存されていなかったという国家の根幹にかかわる大問題であり、例えば安倍政権が退陣すればいいというような一政権だけの