七月に開館五周年を迎えた大府市おおぶ文化交流の杜図書館。二〇一七年度の図書貸出冊数は百四十六万七千三百四冊と、全国の同規模自治体(人口六万~十万人)の中で貸出冊数が三年連続全国一となっている。「全国一」の仕掛けや館の取り組みを調べてみた。 広さは二千七百平方メートル。館内を見渡すと、目立って広いとは感じないが、棚のまとめ方に一工夫あった。正面に並ぶのが、テーマごとに分かれた棚。十代向けの書籍を集めた「ティーンズ」のほか、漫画、子育て支援、ビジネス、パソコンといった棚がある。市の掲げる「健康都市」というテーマの棚も設けている。 このテーマ別の棚を中心に、向かって右側に絵本など子ども向けの書籍のコーナーがあり、左側に専門書、さらに奥に進むと小説など文学系の書籍を集めたコーナーが並ぶ。小倉明美チーフ(57)は「子ども向けの書籍と、読み物の棚の間に距離を空けることで、静かな環境でじっくり本を読みた
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