選挙の結果、参院でも自公が過半数を占め、ねじれが解消された。日本の政策動向もどうにも予断を許さない状況が続くとは思うが、今回からしばらく、なかなかきちんとまとめて書く暇がなかった各国の著作権政策動向について紹介して行きたいと思う。 (1)大臣令による3ストライク法のネット切断の罰の廃止 まずはフランスについて、去年の選挙でサルコジ氏が敗れ、社会党のオランド氏が大統領になってから、その見直しは必至と見られていた訳だが、lefigaro.frの記事1(フランス語)やzdnet.frの記事(フランス語)、generation-nt.comの記事1(フランス語)、フランス文化通信省のリリース1(フランス語)などに書かれている通り、この7月10日にまず大臣令によって3ストライク法のネット切断の罰が廃止された。 この大臣令はこの5月13日にフィリペッティ仏文化大臣へ提出されたレスキュール氏の検討委員会