餃子を作った。大判サイズの皮で包んだのが20個できた。 母のところに持って行ってやろうか。今日は夜から体操教室だから夕飯の支度に便利だろう。 いや、昨日彼女は友達とアウトレットに出かけたからその帰り、晩御飯用に便利なおかずを買って用意しているかもしれない。 「餃子作ってんの?」 そうだよ。 「それ、今晩?」 そうだよ。 「イェーイ」 息子が覗いて喜んだ。そんなに評判がいいならやはり全部うちのにしようか。 予定では7個づつ、残りは野菜たっぷりのスープに入れてワンタンみたいにしようと思っていた。冷蔵庫に麻婆豆腐が残っているから、あとはそれ。と、トマトかな。 母にもっていってやろうか。 持って行って大喜びするときと、ちょっと面倒くさそうにするときとある。 頭の中で今日はこれと決めているものがあるときは、邪魔になる。 「あなたのところで食べなさいよ」 「冷凍できるよ」 じゃあもらっとくわと受け取る