朝食後、いつものようにだらだら床に寝っ転がってテレビを観ていると家の個体電話が鳴る。 こっちの電話は常に留守番電話につながるようになっている。数年前、詐欺まがいの電話があり、警察に通報した際、やってきたおまわりさんに「こういう電話が最近すごく多いから、いつも留守電にしておいてください。メッセージの声を聞いて覚えがあったら受話器を取る、そうしてください」と言われた。それ以来、うちはそうなっている。 昨日も、ああ、鳴ってるなとテレビの音量を下げて耳を澄ます。押し売りなどの場合は留守電につながる前に切れる。 やはり録音に切り替わるのを待たず、切れた。 しかしまたすぐ鳴る。今度は息を潜め様子を伺う。 しかし、また、ブチッと切れる。その電話の切り方がせっかちでイラついているのだと伝わってくる。 もう一度、数秒もおかずにかかって、今度は留守電の録音まで相手は切らず、無言でこちらの様子をみている。 やだ