58年間のアナログテレビ放送のニュースでは、「街の声」なるものがつきものでしたが、「総理大臣は誰がいいか?」とのアナウンサーの問いに有権者のおばちゃんが「誰がやっても同じ(おんなじ)」という答えるのが「お約束」でした。ホントウにイヤな言葉でした。有権者としての権利を放棄しているし、有権者として選択眼がないことをはずかしげもなくさらしている。「歌手1年、総理2年の使い捨て」ーーこれは竹下登さんの言葉です。竹下内閣は1年7ヶ月弱(576日間)でしたから、残念ながら2年より早く使い捨てになってしまいました。「誰がやっても同じ」「総理2年の使い捨て」は官僚が優秀だった時代の話です。今の霞が関は、組織である以上例外はありますが、全体的に能力は落ちてきています。 岡田克也さんは22歳で通産省に入ったときは、政治家になるつもりはまったくなかったようですが、大臣・政務次官のだらしなさや、商工族議員のいばり