2020年2月29日のブックマーク (2件)

  • ワーキング・ガール〜フェリー通勤で流れるカーリー・サイモンの名曲

    『ワーキング・ガール』(Working Girl/1988) 「時」と「場所」──これは映画のムードを作るための重要な設定だ。「いつの時代の」「どこを舞台にした」話なのか、これを決めておくことは、作り手あるいは観る者にとっても極めて有効に作用する。映画のジャンル問わずに。 特に広大な土地と多種多様な民族・文化を持つアメリカ映画ではこの点をスルーすることはできない。また、公開当時が最新の時代のものであっても、やがて時間の経過とともにこの点が自然と深みを帯びてきたり、思わぬ付加価値をつけてくれることもある。 例えば「ニューヨークが舞台の映画」といえば、あなたは何を思い浮かべるだろう? 1970年代にはウディ・アレン監督『アニー・ホール』(1977)やマーチン・スコセッシ監督の『タクシー・ドライバー』(1976)が強烈な印象を残した。60年代にはヘプバーン主演の『ティファニーで朝を』(1961

    ワーキング・ガール〜フェリー通勤で流れるカーリー・サイモンの名曲
    cotooya
    cotooya 2020/02/29
  • マンディンゴ〜冒頭に流れるマディ・ウォーターズのブルーズと南部の風景

    『マンディンゴ』(Mandingo/1975) TAP the SCENEでは、これまで黒人たちの悲しみや怒り、苦悩や誇りを描いた映画を多数取り上げてきた。例えば『マルコムX』『ネルソン・マンデラ』『アリ』は人種差別と闘う若き指導者/ヒーローたちの壮絶な生き方が貫かれ、『バード』『Ray/レイ』『ジェームス・ブラウン/最高のソウルを持つ男』といったミュージシャンの伝記映画には黒人差別が拭い切れない影のようにつきまとっていた。 また、『夜の大捜査線』『グリーンブック』『カラーパープル』『ドリーム』などのヒューマンドラマでは白人社会の中で声を上げる黒人の姿が描かれ、70年代のブラックスプロイテーション『スーパーフライ』『黒いジャガー』では黒人が主役となって白人社会の腐敗に切り込んだ。 その流れはジャマイカ映画『ハーダー・ゼイ・カム』『ロッカーズ』のような白人権力者たちの搾取との闘い、あるいは9

    マンディンゴ〜冒頭に流れるマディ・ウォーターズのブルーズと南部の風景