2013年10月10日10:26 カテゴリ 社会保障制度改革国民会議の報告書をみんなで読んでみよう 8月6日、社会保障制度改革国民会議(以下、国民会議)は、「確かな社会保障を将来世代に伝えるための道筋」という副題を付した報告書(以下、報告書)をまとめて公表した。決して分厚いものではないので、読者の皆さんも、ぜひ自分の目で一読してほしい。ところで、報告書は、一体何を提言しているのだろうか。報告書は、大きく4つのパートに分かれている。「社会保障制度改革の全体像」「少子化対策分野の改革」「医療・介護分野の改革」「年金分野の改革」である。では、パート毎にその内容を見て行こう。1970年代モデルから2025年モデルへ 「社会保障制度改革の全体像」は、次のように述べる。わが国の社会保障の枠組みが固まった1973年のモデルは、「正規雇用・終身雇用の男性労働者の夫と専業主婦の妻と子ども」という核家族を前提