「愛読書はなんですか?」 就職採用試験で、こんな質問をする面接官が増えているという。滋賀県教育委員会が高校生を対象とした独自調査で、コロナ前の3倍近くに膨れ上がったと、「読売新聞オンライン」(11月14日)が報じている。 県教委の分析では、これはコロナ禍で読書を趣味とする若者が増えて、履歴書の「特技・趣味」の欄に「読書」と書くケースが多くなっているからではないかという。 確かに、高校生の多くはコロナ禍で部活も満足にできない状況が続いていた。友だちと集まって何かにチャレンジする機会もない中で、本、漫画、YouTubeを視聴する時間が増えたというデータもある。ただ、面接戦略的には履歴書に「趣味・動画視聴」はイメージが悪い。そこで必然的に「読書」を趣味とする新卒高校生が増え、そこに引きずられる形で、面接官からの質問も増えた、というのは理屈としてはよく分かる。 ただ、もし履歴書に「趣味・読書」とい