コオロギ以外にも、さまざまな昆虫が食用として販売されている。(左から)バッタと蚕の串刺し、タガメ、イナゴ、サソリ=都内 コオロギをはじめとする昆虫が食材として注目されている一方、「昆虫食」に対して拒否反応を示す声もあり、ネット上で賛否両論が起きている。ジャーナリストの深月ユリア氏が、見解を異にする識者に話を聞いた。 【写真】昆虫食カフェで提供される「繭(まゆ)の刺身」 だし醤油でツルっと ◇ ◇ ◇ 「コオロギが新しいタンパク源になるのではないか」と話題になっている。河野太郎デジタル大臣が昨年2月に徳島県のベンチャー企業のイベントで登壇した際に「乾燥コオロギとミックスナッツあえ」を試食し「おいしい」とコメントしていて、コオロギ食市場に参入する企業は増えているという。 元環境大臣の原田義昭氏は筆者の取材に対して、 「コオロギに限らず、昆虫食は環境を破壊しにくいです。安全性が懸念さ