陸前高田市は、観光の振興や企業研修の受け入れなどを通じて交流人口を増やそうと、民間の事業者や市観光物産協会などと協力し、今春にも「復興ツーリズム」を推進する協議会を設立する。2月には大手旅行会社と共同で、モデル作りのためのモニターツアーを企画。5年後をめどに、交流人口を震災前と同規模となる100万人に回復させたい考えだ。(安田信介) 市商工観光課によると、2009年に同市を訪れた観光客数は約130万人。震災があった11年は約23万人、12年は約26万人だった。一方、震災後、県社会福祉協議会を通じて同市内でボランティアに参加したのは今月12日時点で約13万人。「奇跡の一本松」の訪問者は、冬季を除き1日当たり200~300人に上る。 市は、こうした訪問者にあわせたパッケージツアーを整備するなど、受け入れ態勢の強化を検討。昨年から市内の飲食店などの情報サイトを運営する合同会社「ぶらり気仙」(同市