オキシトシンは「絆の形成・共感性・社会性」に関わるホルモンとして、その作用や効果から別名「幸せホルモン」と呼ばれることがあります。「母と子」「人と人」との関わりに欠かせないホルモンとして注目をされているのです。 さらに人と人だけでなく、犬や猫などペットとの触れ合いでも分泌されることがわかっています。今回は「人と動物・ペット」の中で発生するオキシトシンについて紹介していきます。(執筆者:伊藤悦子) オキシトシンは脳から分泌されるホルモン オキシトシンは9つのアミノ酸から構成されているペプチドホルモンで、脳の視床下部で作られ、脳下垂体後葉から分泌されています。 子宮筋の収縮を起こすことで分娩を促したり、赤ちゃんがおっぱいを飲む刺激で母乳がよく出る役目をするホルモンとして古くから知られているのです。 しかし、オキシトシンは分娩や「妊娠・授乳」への関与だけにとどまらないことが、近年の研究でわかって