昨年、TBSラジオ「伊集院光 日曜日の秘密基地」に浦沢直樹がゲスト出演したときの話をYouTubeで再び聴いた。ちょっと面白い話があったので微調整しながら再録してみる。 伊集院:漫画って、どれくらいまで決めて描き出すんですか? 浦沢: 僕の場合、イメージは出来あがっているんです。だいたいこういう感じの作品とか、こういうシーンがあるとか。漠然とね。作品の温度感とか、匂いとかね。そのイメージを崩さないように作ろうっていう感じはあるね。 伊集院:オチとか、伏線とか、どれくらい決まっているんですか? 浦沢: 狙いどおりに行ったら違うところに出ちゃったというのはありますよ。 伊集院:えっ!え! なに、なにそれ? 浦沢: だからね、登場人物がこう行って、ああ行って、またこう行って、そしてドアを開けたら、えっ、違うじゃん! っていうのがある。 伊集院:えっ! それは自分が? 浦沢: そうそう。 伊集院: