デジタルによって様々なものが効率化された先に、何が起こるのだろうか。IT技術を活用して、地域や社会の課題に多くの人が参加する仕組みをつくっているCode for Japan代表の関治之さん(46)に、デジタルで高まる社会の創造性について聞いた。 課題の当事者が参加する 日本のシビックテックを牽引してきたCode for Japanの関さん。2011年の東日本大震災発生後、被災地周辺の情報を収集したWEBサイト「sinsai.info」を立ち上げたことをきっかけに、この10年間、いくつもの市民主体の課題解決プロジェクトを推進してきた。 コロナ禍で生まれた東京都の「新型コロナウイルス感染症対策サイト」は記憶に新しい。ソースコードはインターネット上に公開され、多くの人がサイトの改善に参加。2021年10月時点で15,000以上の改善提案とアップデートが行われている。また、ソースコードを参考にして