アル=サイード・ベドウィン手話(アル=サイード・ベドウィンしゅわ、Al-Sayyid Bedouin Sign Language、略称: ABSL)は、イスラエル南部のネゲブ砂漠にあるアル=サイード村(ベエルシェバの東、ヨルダン川西岸地区の境界線から若干南)に住むベドウィン住民の間で使われている独自の手話である。この手話は1990年代末に人類学者の目にとまり、自然発生的に誕生した視覚言語として注目を集めた。 アル=サイード村の人口は2004年現在で人口3,000人ほどであるが聴覚障害の現れる割合が高く、150人ほどの聴覚障害者が住む。アル=サイード・ベドウィン手話は聴覚障害者同士の会話に使われるほか、耳の聞こえる村人もこの手話で彼らと意思疎通を行っている。彼らは村の中では差別される存在ではなく、聴覚障害者と健常者との間の結婚も普通に行われている。 アル=サイード村の住民のほとんどは、その血