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*NATROMに関するcrowserpentのブックマーク (39)

  • どれもこれも科学的根拠が全くない…「がんが消える食事法」が引き起こす恐ろしい悲劇 効果という「利益」はなく、健康や生活の質や人間関係に「害」を及ぼす

    「がんになったら砂糖はとるな」「がんには生野菜ジュースが効く」など、がんには事療法がいいといわれがちだ。内科医の名取宏さんは「どの事法にも根拠はなく、むしろ不要な事制限は害を招きます」という――。 事法の内容が多様なのは根拠がないから 以前から「がんが治る」「がんが消える」「がんが劇的に寛解する」などと称する事法が広く流布されていて、今も大人気です。しかし残念ながら現時点で、がんが治ることが臨床試験で証明された事法は存在しません。そのような事法があるなら、とっくに多くの病院で提供されています。 がんが治ると称する事法はさまざまです。「糖質はがんのエサになるからダメ」とする事法があれば、「糖質の多い玄米が一番」という事法もあります。「ヨーグルトは腸内環境を改善して免疫力を上げる」という事法があるかと思えば「乳製品をはじめとした動物性たんぱく質を避けるべき」という事法も

    どれもこれも科学的根拠が全くない…「がんが消える食事法」が引き起こす恐ろしい悲劇 効果という「利益」はなく、健康や生活の質や人間関係に「害」を及ぼす
    crowserpent
    crowserpent 2023/03/10
    NATROMさんがいつも言ってる話だけど、大事な話なのでブクマ。根拠のない食事療法の害について。
  • 「自分の血液型を知っておく必要はない」現役内科医がそう断言する医学的な理由 自己申告の血液型を信じて輸血するような医療機関はない

    では「A型は神経質」というふうに、血液型で性格を語られがちだ。内科医の名取宏さんは「昔、流行した『血液型人間学』というが発端で確かな根拠はない。偏見や差別につながるし、嫌な思いをする人もいるだろうから気軽に話さないほうがいい。それに、自分の血液型を知っておく必要もない」という――。 「O型には大雑把な人が多い」のは当か ご存じのように、ABO式血液型では、血液はA型、B型、O型、AB型の4タイプに分けられます。以前、その血液型と性格は関係しているという説を、会話のきっかけにする人がたくさんいました。たとえば「A型は神経質で真面目な性格だ」「O型には大雑把おおざっぱな人が多い」「B型の人の性格はマイペース」「AB型は変わり者ばかり」などといった感じです。 こうした主張が日で信じられていたのには、1970年台に『血液型人間学』と称する一般書がベストセラーになったという背景があります。

    「自分の血液型を知っておく必要はない」現役内科医がそう断言する医学的な理由 自己申告の血液型を信じて輸血するような医療機関はない
    crowserpent
    crowserpent 2023/01/05
    「出生時の血液型検査が間違っていることがある」理由にはなるほどという感じ。
  • 『週刊現代』のジレンマ - NATROMのブログ

    以前、マスコミからのインタビューに対する報酬について話題になった(■「孤独のグルメ」久住先生が報酬・校正無しの取材を断った件で浮上した、『無償による真実性』という原則とそれに対する疑問の声 - Togetter)。私も、ときにメディアから取材やインタビューの依頼を受けるが、報酬は発生したりしなかったりする。これまでの経験では、週刊誌系メディアでは報酬が発生するのに対し、新聞系メディアでは発生しないことが多い。 無報酬を原則とする言い分も理解はできる。あくまで私の経験の範囲内だが、平均すると、無報酬のメディアのほうが質の高い記事が多い。謝礼を払うと、謝礼目的の有象無象の情報が集まりやすいという面はあろう。週刊誌の医療記事では、「お前はいったい何の専門家だ」と問い詰めたくなるような「常連」のコメンテイターが記事の質を下げている。記事を書く方にとっては都合のよい「専門家」のコメントが得られ、コメ

    『週刊現代』のジレンマ - NATROMのブログ
    crowserpent
    crowserpent 2022/12/30
    「不正確な記事を平気で載せるメディア」を避けると、デタラメな自称専門家のみがその誌面を占めてしまうというジレンマ。正確な情報を広く伝えることの難しさだなぁ。
  • 乳がん検診と子宮頸がん検診が毎年ではなく2年に1回なのはなぜか? - NATROMのブログ

    名古屋市会議員の塚つよし氏が、子宮頸がん検診と乳がん検診の検診間隔が2年に1回の隔年であり、毎年がダメな理由についての説明を求めるツイートをしておられました。よい質問だと思います。ツイッターでもお答えしましたが、ブログでも解説いたします。 https://t.co/ChBE8Ph1fK 名古屋市の #がん検診 推進事業において #乳がん と #子宮がん は検診回数を「2年に1回」の隔年に制限されています。厚生労働省の委員会指針が根拠で職員の方と電話で話しましたが「毎年がダメな理由」が判然としない。 だれか説明できませんか?#塚つよし#名古屋市中区— 塚つよし 名古屋市会議員 (中区選出)立憲民主党 (@1192mizuho) July 29, 2022 端的に言えば現在の日で行われている子宮頸がん検診と乳がん検診は、毎年の検診を行っても、隔年の検診と比べて、検診による害が大きくなる

    乳がん検診と子宮頸がん検診が毎年ではなく2年に1回なのはなぜか? - NATROMのブログ
    crowserpent
    crowserpent 2022/09/06
    「検診のコスト」問題。検診頻度を増やしても利得があるところで頭打ちする、という現象が直感的に理解しづらい部分があるのかも。
  • 「お寿司やパンやパスタを諦めても、健康になれるかわからない」現役内科医が警鐘鳴らす"危険な糖質制限" 食事法の"デメリット"は個人差が極めて大きい

    糖質制限当に健康によいのか。内科医の名取宏さんは「極端な糖質制限はおすすめできない。糖質は多すぎても少なすぎても身体によくないというデータもある」という――。 事法の「デメリット」は個人差が大きい ちまたには、健康によいとされる事の情報があふれています。でも、その情報の質はさまざまで玉石混交です。だいたい事が健康に与える影響は小さく、治療薬の研究に比べて、短期間の研究では明確な結論が出にくいという特徴があります。だから「健康にいい事法」に関しては、言ったもの勝ちという面があります。常識から外れた事法のほうが注目を集めやすいことも忘れてはいけません。よく目や耳にする事法は、十分なエビデンスに支えられているからではなく、目新しいから話題になっているにすぎないかもしれません。 そして、事が健康に与える効果は小さいからこそ、どんなに健康によい事法でも持続できなければ、効果が期

    「お寿司やパンやパスタを諦めても、健康になれるかわからない」現役内科医が警鐘鳴らす"危険な糖質制限" 食事法の"デメリット"は個人差が極めて大きい
    crowserpent
    crowserpent 2022/06/07
    「極端な食事制限はQOLを下げる」って、当たり前のことなんだけど忘れがちだよね。
  • 過剰診断と過剰検査の違いも認識しよう - NATROMのブログ

    ■「過剰診断」の定義の違いを認識しようにおいて、内分泌外会誌に掲載された■『過剰診断(overdiagnosis)の定義と過剰手術(oversurgery)/過剰治療(overtreatment)の用法:病理医と疫学者の見解の差異』という文献(以下「文献」)を紹介しました。「過剰診断」という用語には複数の定義があり、がん検診の文脈で国際的にも広く採用されている「治療しなくても症状を起こしたり、死亡の原因になったりしない病気を診断すること」という疫学的な定義のほかに、「顕微鏡所見により、来よりも重篤な病態であると誤った判断」という病理的な誤診という意味で使われることがあると指摘されています。これは重要な指摘です。過剰診断の定義のい違いは混乱の一因になっていますので文献は一読の価値があります。ただ、文献では「過剰検査」という用語や、過剰診断と過剰検査の違いについて深く考慮されておらず

    過剰診断と過剰検査の違いも認識しよう - NATROMのブログ
    crowserpent
    crowserpent 2022/04/28
    なるほど。この違いの重要性は分かるけど、混同してしまいやすいのも分かる。疫学は難しいね。
  • 何も悪いことをしていなくても人々は病気になる - NATROMのブログ

    がんを治すことが証明された事療法は、現時点では存在しない。がんになりにくい事ならある程度はわかっていて、がんの患者さんについても、基的にはそうした健康的な事が推奨されている。詳しくは ■がん体験者の栄養と運動のガイドライン:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] を参照して欲しい。なにも特別なことはない。「健康的な体重へ減量し、その体重を維持しましょう」「野菜、果物、全粒穀物を多く含む事パターンにしましょう」といったものだ。べてはいけないものはない。当たり前だが、健康的な事をしていてもがんになるときはなる。ましてや、がんを治す効果はない。 何度も書いてきたが、がんに対する厳格な事療法は、効果が不明確なわりに副作用が大きい。単純に栄養の偏り(野菜ジュースを大量に飲むためほかの事が摂取できない、など)が体力を落とす以外にも、自分の好きなものをべられない、とい

    何も悪いことをしていなくても人々は病気になる - NATROMのブログ
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    crowserpent 2020/01/02
    厳格な食事療法のデメリットは、医療関係者以外にはなかなか意識されにくいところだよね。
  • 検診で乳がんが発見された人が100人いたとして - NATROMのブログ

    問題。 検診で乳がんが発見された人が100人いたとします。この100人の中で、がん検診のおかげで乳がんで死なずに済んだ人は、何人ぐらいでしょうか? がん検診を行えば何かしら治療を要するがんが見つかる。しかし、がんを発見できること自体は、がん検診が有効であることを意味しない。「手術を要するがんが見つかってよかったのではないでしょうか」に代表されるような、がん検診に関する誤解はなかなか解けない。 マンモグラフィーによる乳がん検診は有効性が証明された数少ないがん検診の一つだが、その乳がん検診の大まかな効果の大きさを理解することで、がん検診一般についての理解も進むのではないか。そういうわけで冒頭のクイズである。もちろん、検診の対象者や乳がんの診断・治療法によってこの答えは変わってくるが、だいたい、大雑把にどれぐらいなのかを推測していただきたい。 現在の日人のデータがあればいいのだが、残念ながら正

    検診で乳がんが発見された人が100人いたとして - NATROMのブログ
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    crowserpent 2019/07/29
    疫学は現状の診断技術の限界を示すけれど、同時に医療の限界を踏まえた上での医療行為の有効性を判断する道具でもあるんだなぁ、とちょっと思った。
  • 極端な糖質制限食は体に悪い!? 疫学研究やガイドラインをもとにした健康書の決定版『医師が教える 最善の健康法』が発売!|株式会社 内外出版社のプレスリリース

    株式会社内外出版社(東京・上野/代表取締役社長:清田名人)は、2019年6月24日、内科医・名取宏氏の新刊書籍『医師が教える 最善の健康法』を発売しました。 『医師が教える 最善の健康法』 著者:名取宏 体:1400円+税 https://amzn.to/2I71sfY 「炭水化物(糖質)を減らすほどいい」「がん検診はたくさん受けたほうがいい」など、よく聞く健康法はウソだらけ。多数の書籍や雑誌、キュレーションサイト、SNS等で不正確な情報が広まっていて、中には健康に悪いものもあります。 そこで、話題となった『新装版「ニセ医学」に騙されないために』(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000073.000021817.html)の著者でもある内科医・名取宏氏が、世界的に認められているガイドラインや疫学研究、特に日人を対象とした研究を調べあげ、現在の医

    極端な糖質制限食は体に悪い!? 疫学研究やガイドラインをもとにした健康書の決定版『医師が教える 最善の健康法』が発売!|株式会社 内外出版社のプレスリリース
    crowserpent
    crowserpent 2019/06/28
    「生活の質の改善」において割に合うかどうか、という観点は大事よね。/確実性の高いエビデンスを重視するなら、新規性が二の次になるのは仕方ないかなと思う。
  • 血圧の基準値がどんどん下がるのなぜか? - NATROMのブログ

    高血圧学会による高血圧治療ガイドラインが5年ぶりに改訂され、合併症のない75歳未満の成人の降圧目標が従来の140/90 mmHg未満から130/80 mmHg未満に引き下げられた。 「高血圧は薬で下げるな」「基準値の引き下げは薬を売りたい製薬会社の陰謀だ」といった主張がニセ医学であることはほとんどの人がおわかりだと思う。ただ、高血圧の基準値がどんどん引き下げられることについて疑問を持つ方もいらっしゃるであろう*1。ガイドラインが変わっただけでこれまで病気じゃなかった何百万人もの人が病気だと診断されるなんて、不思議と感じるのは当然だ。今回は血圧の基準値が下がっていく理由について大雑把に説明したい。 血圧の高い人は、そうでない人と比べて、心血管疾患などで死にやすい 今では常識に属することだが、高血圧は心血管疾患のリスク因子である。ただ、これを証明するのは意外に難しい。心血管疾患の患者さんを

    血圧の基準値がどんどん下がるのなぜか? - NATROMのブログ
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    crowserpent 2019/05/01
    面白かった。高血圧と心疾患の因果関係の推定がなかなか難しく、少しずつ実証が進んで基準値が下がってきた、という話。
  • 「花粉を水に変えるマスク」の臨床試験の結果は早く公表されるべき - NATROMのブログ

    一年前に話題になった「花粉を水に変えるマスク」 「花粉を水に変えるマスク」ってありますよね。1年前(2018年春)に活発な議論がなされました。インターネット上では山形大学理学部物質生命化学科天羽研究室の以下のページがまとまっています。 ■花粉を水に変えるマスクに飛びついてはいけない【追記変更あり】 — Y.Amo(apj) Lab ■「花粉を水に変えるマスク」をめぐる追加の議論 — Y.Amo(apj) Lab また、RikaTan (理科の探検) 2019年4月号において左巻健男さんが『「花粉が水に変わるマスク」騒動』を寄稿しています。 メーカーは、「ハイドロ銀チタン」という素材を触媒として、花粉内のたんぱく質を水などに変えると主張しています。もちろん、たんぱく質は水素以外にも炭素や窒素や硫黄を含んでいますので、水だけに変えるわけではありません。 謎の「化学式」 これまで私はほとんど「花

    「花粉を水に変えるマスク」の臨床試験の結果は早く公表されるべき - NATROMのブログ
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    crowserpent 2019/03/30
    「PMDA申請を隠れ蓑にして論文を発表しない言い訳ができる制度の不備」なるほどねー。疑似科学商売も色々考えるもんだ。
  • 軽症であればインフルエンザが心配だからと病院に行くのはおすすめしない - NATROMのブログ

    インフルエンザのシーズンになりました。外来はインフルエンザの患者さんでいっぱいです。もちろん、インフルエンザを疑う患者さんにはマスクをして別室や車内で待機していただくなどの対応をとるんですが、完全に隔離するのは難しいです。トイレや診察や検査のための移動もありますし、患者さんの中には事前の連絡なく受診される方もいらっしゃいますし、高熱ではないけど実はインフルエンザという患者さんが待合室にいるかもしれません。インフルエンザシーズンの病院は感染のリスクが高いとお考えください。 タミフルなどの抗インフルエンザ薬は症状を1日間ほど短縮する効果がありますが、別に薬を使わなくてもほとんどのインフルエンザは自然に治ります。肺炎や脳炎などの合併症が怖いですが、もともと健康な人において抗インフルエンザ薬がこうした合併症を減らすかどうかはよくわかっていません。そうはいっても「熱が出て関節痛もして今まさにしんどい

    軽症であればインフルエンザが心配だからと病院に行くのはおすすめしない - NATROMのブログ
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    crowserpent 2019/01/31
    学校や企業のインフルエンザ対応が、検査の精度を過剰評価した上に構築されてる感じはするよね。
  • 「生存率の上昇」と「死亡率の低下」は違います - NATROMの日記

    ■医師国家試験を解いてみよう。「がん検診の有効性を示す根拠はどれ?にて、『Wikipediaの「がん検診」にはbが正解であると書いてあるが…』とのブックマークコメントをenvsさんからいただきました。こうして疑問点について教えていただけることをたいへんにありがたく思います。 がん検診の有効性を示す根拠は、「b.検診で発見されたそのがんの患者の生存率の上昇」ではなく、「c.集団全体におけるそのがんの死亡率の低下」です。■がん検診 - Wikipediaには、 がん検診の有効性は、そのがん検診受診者の当該がんによる死亡率が、非受診者のそれよりも低下するかどうかで評価される。 とあります。当該がんによる死亡率の低下という部分がキモです。「死亡率が低下するってことはすなわち、生存率の上昇だ」とお考えの方もいるかもしれません。この辺りは初見殺しでして、「医師でもけっこう間違えている」理由として、"死

    「生存率の上昇」と「死亡率の低下」は違います - NATROMの日記
    crowserpent
    crowserpent 2018/10/20
    これはよく注意しないと引っかかるなぁ。疫学はやっぱ難しい(直観に反することが多い)。
  • コメント欄 - 他人にアレルギー症状を起こさせる疾患「PATM(パトム)」は実在するか? - NATROMの日記

    PATM(パトム)についての医学論文はほとんど存在しない 「PATM(パトム, People Allergic To Me)」と呼ばれる病気がある。人には必ずしも症状はないが周囲の人に咳、くしゃみ、鼻水といったアレルギー症状を起こさせるとされる。典型的には、自分が電車に乗ったり教室に入ったとたんに周囲の人が咳き込んだり、マスクをつけたり、鼻をすすったりする。 私がPATMを知ったきっかけは、PATMを取り上げたテレビ番組について意見を求められたことだった。Google検索ではPATMの診療を行っている日の医療機関が見つかった。もちろん保険診療ではなく自費診療だ。PATM以外に「遅延型フードアレルギー」「副腎疲労」「リーキーガット症候群」といった医学的に確立されていない疾患概念に対し、やはり医学的に有用性が明確でない検査を行い、サプリメント等の有用性が証明されていない治療を行っている。

    コメント欄 - 他人にアレルギー症状を起こさせる疾患「PATM(パトム)」は実在するか? - NATROMの日記
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    crowserpent 2018/09/30
    怪しい疾患概念の背景にある「精神疾患への偏見」と「標準医療側の不適切な診療」、そしてそれらを利用する代替医療者について。
  • インフルエンザ蔓延予防のための受診は必要か? - NATROMのブログ

    「高リスクグループや重症者でなければ受診は必要ないというけれども、インフルエンザだったら他人に感染させないために解熱してから2日間は自宅での安静が必要であるのだから、きちんと受診して診断してもらう必要があるのではないか」という意見を聞く。 結論を言えば、インフルエンザの蔓延防止が目的であっても診断や検査目的の受診の必要性は乏しい*1。とくに流行期においてはそうだ。なぜなら診察や検査でインフルエンザを否定するのは困難だからである。 インフルエンザ迅速検査はご存知の方も多いだろう。「スワブ」という綿棒を細長くしたようなものを鼻の奥に入れて検体を採取するあれだ。鼻汁や鼻腔ぬぐい液中のインフルエンザウイルス抗原を検出することで、15分以内に検査結果が出る。インフルエンザ迅速検査で陽性であった場合は、ほぼインフルエンザだと確定する。しかし、インフルエンザ迅速検査で陰性であってもインフルエンザではない

    インフルエンザ蔓延予防のための受診は必要か? - NATROMのブログ
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    crowserpent 2018/02/16
    インフルエンザ偽陰性のもたらす流行への影響について。「医学的検査の不完全性」という観点は忘れられがちだよね。
  • 2015年の年間ベスト記事(自薦) - NATROMのブログ

    「見えない道場舗」のgryphonさんが「ブログ書いてる人は、年末に自分の記事の「年間ベスト」を紹介してよ」と、ご提案されていた*1。光栄なことにidコール付きでご指名もいただいたので、2015年に書いた記事のうち、3つほど再紹介してみよう。 ■「過剰診断」とは何か 過剰診断とは「治療しなくても症状を起こしたり、死亡の原因になったりしない病気を診断すること」である。この記事はシノドスからも転載依頼があった。がん検診の限界についてはここ数年はぼつぼつ報道されつつあるが、過剰診断についてはあまり知られていなかったようだ。 できるだけ短く書きたかったが、必要最小限のことだけに限っても、あれだけ長くなった。近藤誠氏の「がんもどき理論」と混同される誤解は予想できていたが、他にも招きやすい誤解があることを学んだ。最初に定義を明示し、何度も繰り返しているにも関わらず、「手術の必要のないような小さながん

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    crowserpent
    crowserpent 2016/01/01
    過剰診断の記事は去年だったか。反応が乏しいのはやっぱり難しすぎるからじゃないかなー。簡潔さと分かりやすさを両立させるのはなかなか大変だよね。
  • NATROMと言います。それなりの規模の病院の勤務医です。臨床医を20年ぐらいや..

    NATROMと言います。それなりの規模の病院の勤務医です。臨床医を20年ぐらいやっています。多くの医師と働く機会がありましたが、その中でも臨床医としてもっとも優れていると私が思っている先生は、現在、病床がない診療所の院長をしています。仮に山田先生としましょう。 大学病院や総合病院にも優れた先生、尊敬できる先生はたくさんいます。特定の専門分野に限れば、おそらく日でも有数の医学者と言えるような。でも、臨床の場で、診断がついていない患者さんがかかるプライマリケアの現場では、優れているとは言い難いのです。 たとえば、胃がんの診療に力を入れ、そこら中から胃がんの患者さんが紹介されてくる、胃がんの治療では日で一番というような医師がいたとしましょう。その医師は、「胃のあたりがなんとなく不快」と訴える患者さんに対して、必ずしも正しい診療ができるでしょうか? 上部消化管内視鏡の検査をして患者さんが胃がん

    NATROMと言います。それなりの規模の病院の勤務医です。臨床医を20年ぐらいや..
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    crowserpent 2015/12/17
    「検査をする決断よりも、検査をしない決断のほうが難しい」 過剰な医療措置のデメリットと誤診のリスクのバランスか。医療者も万能でなくリソースを使う以上、こういうトレードオフが避けられないってことなのね。
  • 「過剰診断」とは何か - NATROMのブログ

    早期発見・早期治療が常に良いとは限らない 癌は早期発見・早期治療が大事だと言われているが、いつでもそうだとは限らない。他のあらゆる医療行為と同じく早期発見・早期治療にはメリットと同時にデメリットがあり、そのバランスを考える必要がある。早期発見・早期治療のデメリットの一つが、過剰診断である。ここでは、過剰診断とは「治療しなくても症状を起こしたり、死亡の原因になったりしない病気を診断すること」と定義する*1。癌を早期発見しようとすると、治療せず放置しても症状を起こしたり、死亡の原因になったりしない癌を診断してしまう恐れがある。 癌を放置しておいても自然に治癒することはなく、局所浸潤したり転移したりして治りにくくなると一般に思われているためか、癌の過剰診断について理解が得られにくいことがあるようだ。まず最初に、過剰診断の典型的な事例を考えることが理解の助けになるだろう。前立腺癌の死亡率と比較して

    「過剰診断」とは何か - NATROMのブログ
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    crowserpent 2015/04/04
    疫学的な議論は医療に関わる話の中でも非専門家には特に難解にならざるを得ず、そこに近藤医師のような擬似科学の付け入る隙が出来てしまうのかも。
  • 近藤誠氏による乳がんの生存曲線のインチキを解説してみる - NATROMのブログ

    近藤誠氏は「がん放置療法のすすめ」「医者に殺されない47の心得」などの著作で知られる医師である。2014年6月29日に放送された、<BSフジサンデースペシャル>『ニッポンの選択』というテレビ番組に、近藤誠氏が出演していた。その中で近藤誠氏が提示した、放置した方が長生きすることを示す乳癌の生存曲線を引用する。 近藤誠氏「これからお見せするのは乳がんで、臓器転移がある患者さんのね、もうstage IVですけれども、治療成績がどう変わったかというと…」 一見しただけでは、抗がん剤を使用する現代の治療よりも、抗がん剤や放射線療法や手術すらなかった100年前のほうが長生きしたように見える。ナレーションでも「何もしない赤のほうが生存率が高いのです」と言っている。しかしながら、放置したほうが長生きできるというのは見せかけだけのものである。それなりの知識がある人がみれば、近藤誠氏によるインチキはだいたい予

    近藤誠氏による乳がんの生存曲線のインチキを解説してみる - NATROMのブログ
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    crowserpent 2014/10/06
    思ってたのよりだいぶ酷かった。起点の合ってないグラフを重ねちゃうとか、まさかそんなことやってるとは思わないもんね。検証大事。
  • 2013-11-11

    JBpressの医療関係の記事には問題が多い。今回は人工透析の「自己責任論」についての記事が載った。 糖尿病の合併症の一つが糖尿病性腎症であり、進行すると人工透析が必要になる。現在の日における透析導入原因の疾患の第一位は糖尿病性腎症である。糖尿病が事や運動といった生活習慣と深く関係しており、治療に患者の自己管理が重要であるのは事実である。しかしながら、以下に引用する「節制していれば糖尿病にならないし、人工透析だって必要がない。人の心がけの問題である」という川嶋朗医師の主張は医学的には間違っている。聞き手が川嶋諭氏(JBpress編集長)で、答えているのが川嶋朗医師(東京女子医大准教授)である。 ■健康保険に逆マイレージ制を導入しよう 不摂生が原因の人工透析患者に身障者認定は必要か:JBpress(日ビジネスプレス) 答 (中略)しかし、糖尿病は生活習慣病ですから、きちんと体をコント

    2013-11-11
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    crowserpent 2013/11/13
    「健康な人の傲慢さ」。「健康」って、それが恵まれたことであることに気付きにくいものの一つだよね。