21世紀に生きる日本のレズビアンからしてみると、「百合」という語は、「ゲイに名づけられ、ポルノに利用され、オタクや同人者に奪い取られ、当事者無視でカスカスになるまで収奪された語」ですな。具体的には、 1970年代に「薔薇族」の伊藤文学氏によってレズビアンが「百合族」と名づけられ、 80年代のにっかつロマンポルノ「百合族」シリーズによって「百合=男性向けレズビアンポルノ」というイメージを植え付けられ、 最近になってオタクや同人屋(の一部)から「百合は清らかでプラトニックな世界だから、レズなんか関係ない!」と、当事者たるレズビアンが蹴り出されてしまった*1 ……という流れですが、ひでーな、こうして見ると。 よくわからないのは、80年代にすっかりヘテロ向けレズポルノのイメージがついてしまった「百合」という語を「女の子同士のプラトニックな(=レズビアンですらない)関係を指す語」と思い込む人が出てき
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