【以下、ネタバレ注意】 元気な人にとっては、社会で暮らす一部の人が「宗教に走る」と見える。 しかしひきこもる側からすれば、この社会で働くこと自体がすでに「入信状態」だ。 今は信仰がないが、これから実社会という宗教に入らねばならない*1。――そう考えているかぎり、自分自身への操作主義=再帰性は解除できない*2。 素朴な順応主義は、強迫的な超自我になる(→パニック、自律神経失調、対人恐怖)。 ひきこもっている人は、実社会という宗教に入信できずにいるが、「信仰できない」という形式において信仰状態(アリバイ)を生きている。 真っ白な状態があって、それが「入信する」のではない。 すでに誤解と信仰を生きている*3。 作品の最後、繰り返し見た。 「台風が近づいてるのに、北川君と熱海に行った」。 おかしいことが分かっているはずなのに、その行動をやめることができなかった。 「なんでキャンセルしなかったんだろ
![2008-01-07 - ■映画『ある朝スウプは』 _Freezing Point](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/06a15c64ba0ceec233d86d71001ebb29a9dcbf5d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.blog.st-hatena.com%2Fimages%2Ftheme%2Fog-image-1500.png)