外来には、検査を希望してやってくる患者さんがたくさんいます。 「症状があるから診てほしい」ではなく、「〇〇という検査をしてほしい」という動機です。 中には、私たち医師が診察して「特別な検査は必要ない」と判断しても納得されない方が多く、結局希望通り検査をすることもあります。 「検査が必要かどうか」「もし必要ならどんな検査を行うべきか」は、専門家でないと正しく判断できません。 検査にはリスクを伴うものも多いため、リスクより得られるメリットの方が大きい場合にしか、その検査を受ける意義はありません。 この点で、「検査を受けるべきかどうかは診察した医師に任せるべきだ」と言えるでしょう。 他にも、検査に関して患者さんが誤解しやすいポイントがいくつかありますので、紹介しましょう。 検査は診察に勝るという誤解 検査を希望して病院にやってきた方は、何も検査されることなく診療が終わると、「何もしてもらえなかっ