対照的な大阪桐蔭と金足農業 おそらく、いや、間違いなく今日の試合は盛り上がるはずだ。もちろん、夏の甲子園決勝のことだ。100回目を記念する今回の全国高等学校野球選手権大会には、史上最多の56代表校が出場した。そこから決勝に勝ち上がった2校は、なんとも好対照だ。 強豪・大阪桐蔭(北大阪)は、根尾昂や藤原恭大、柿木蓮などドラフト候補を中心に2度目の春夏連覇を狙う。ここまで3人の投手で分担しながら、安定した試合運びで勝ち抜いてきた。皮肉抜きで“プロ部活”との呼び名が相応しい完成されたチームだ。 対する県立金足農業(秋田)は、夏の大会では11年ぶりとなる公立の決勝進出だ。また秋田県勢としても、第1回大会以来103年ぶりの決勝進出である。プロ球団のない地元では、視聴率が60%を超す大盛り上がりのようだ。しかも、県大会から10試合すべて吉田輝星選手が投げぬいてきた。ここまで投球回は88イニング、球数は
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