林原は主にBtoBのビジネスとして、トレハロースを食品企業に販売してきました。同社糖質事業本部市場開発促進部の姫井佐恵部長は、「取引先企業はすぐに理解してくれる。今のところ、営業に直接的な影響は出てきていません」と説明します。しかし、消費者心理にこれからどう影響を及ぼすかは、まだ不明です。 姫井部長は論文発表を「突然、隕石が落ちてきて当たった、という感じだった。不当な内容なのに反証責任がこちらにある、という状況がつらい」と率直に語ります。 気になるのは、国際市場での反論をまだほとんどしていないこと。2月1日、林原の英語サイトに英文のプレスリリースを出しました。しかし遅きに失した感は否めません。なぜ、ネイチャーの論文が公表された直後に、英語で反論しなかったのか? いろいろ理由はあるのですが、トレハロースが欧米ではあまり売れていない、という事情は大きかったようです。トレハロースの市場形成はこれ
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