海外投資家の日本国債への投資が増えてきている。 日銀の資金循環統計によると、海外投資家の日本国債の保有額は今年3月末時点で前年同月末比20.6%増の50兆2205億円となり、初めて50兆円を突破したとのこと。 最近では世界のお金が殆ど集まらず世界経済から孤立していた日本に、ここに来てお金が流れてきているというのは非常に面白い現象だ。 日本国債などつい最近までは、日本国民以外には誰も手を出していなかった金融商品だ。 この背景にあるのは、今、世界の投資家にとっては、非常に頭が痛い時期が続いているということだろう。 何に投資しても上手くいかず、唯一好調だった原油も先週1週間で16ドルも下落する始末だ。そのような状況で、最終的に残った選択肢が日本国債だったということだと思う。 つまり、世界の投資家は「安全」な投資へと方向転換を始めている。利幅が大きくなくても下振れリスクが少ない商品を求め始め、それ