アサド政権による攻撃の犠牲者の多くは子どもで政権側が毒ガス攻撃を行ったと反体制派は伝えている=シリア・ダマスカス(ロイター) 【カイロ=大内清】内戦が続くシリアのアサド政権の部隊が21日、首都ダマスカス郊外ゴウタを拠点とする反体制派に砲撃を加え、在外人権団体の集計によると少なくとも100人が死亡した。フランス通信(AFP)によると、反体制派は「政権側が毒ガスを使用し650人が死亡した」と主張、政権側はこの情報を否定した。 シリアで化学兵器使用が相次いで指摘されている問題をめぐっては現在、国連の調査団が現地入りし調査している。全体の戦況が政権側有利に傾いているとされる中、反体制派の主張がどこまで説得力を持つかは不透明だ。 アサド政権を批判する英国は21日、今回の毒ガス使用疑惑を国連安全保障理事会に提起すると発表。アラブ連盟のアラビ事務局長も同日、国連調査団に対し、即座に調査に乗り出すよう求め