(c)Thinkstock/Getty Images 胸痛や心電図変化と同時に,画像上で左室の収縮低下と心基部の過収縮を示す様子がたこつぼに似ていることから名付けられた「たこつぼ型心筋症」。日本で1990年代に初めて報告され,世界的にも"takotsubo cardiomyopathy"と呼ばれる。また,悲嘆や怒り,恐怖といったネガティブストレスに続き起こることが多いと考えられており"broken heart syndrome"との別名もあるようだ。スイス・University Hospital ZurichのJelena R. Ghadri氏らは,2011年から開始された"国際たこつぼ登録"の検討から,ごく一部の患者における発症の引き金は幸せに「胸躍る」イベントであったことを報告した(Eur Heart J 2016年3月2日オンライン版)。