ニューヨーク市の公共交通を統括するメトロポリタン交通局(MTA)は、パンデミックによる利用者数の急激な減少にどう対処するかという難問に直面した。その際に彼らが頼ったテクノロジー企業が、AI(人工知能)を用いて都市部における人の動きをマッピングする「レプリカ(Replica)」だった。 レプリカのモデルは、AIと機械学習を利用して、人々の動きをシミュレートする。このモデルを利用してMTAは運行本数を減らしてコストを抑え、パンデミックを生き抜いた。 レプリカは2021年4月、ピーター・ティールのFounders Fundの主導で4100万ドル(約46億円)を調達した。「創業間もないスタートアップが、これほどのスピードで政府機関の契約を獲得するケースは稀だ」と、新たにレプリカの取締役会に加わったFounders Fundのパートナーのトラエ・ステイーブンスは述べている。 カンザスシティに本社を置