プレイステーション3の発売から間もなく1年−−出荷台数でライバルの任天堂に水をあけられたが、ソニー・コンピュータエンタテインメントの新社長、平井一夫氏はこれからが勝負時とみる。PS3の性能を存分に引き出したゲーム・ソフトを待望し、ソフト開発会社の支援に血道を上げる。ゲーム機を超えた性能・機能を備えるPS3だが、そうした魅力をまずは封印し、ゲーム機としての魅力を訴えることを優先する。 (聞き手=ITpro発行人 浅見 直樹,写真=栗原克己) ―― プレイステーション3(PS3)の発売から、間もなく一年が経ちます。世の中に、どのようなメッセージを伝えたいですか。 今年の7月に開催されたゲーム業界のイベント「E3(Electronic Entertainment Expo)」※から、PS3のポジショニングを明確にすべく、一貫してお話していることがあります。それは、PS3がゲーム機だということで