トロント発――LinuxWorld Conference & Expo Torontoの最終日は忙しい1日になった。Novell CanadaのCTO、ロス・シュバリエ氏は、なぜ今年が――これまでの年とは違って――Linuxデスクトップ導入の年であるかについて基調講演を行った。また、Free Standards Groupの取締役ジム・ゼブリン氏はLinux Standard Baseの重要性を語り、開発者ウルリッチ・クゼカッラ氏はWineプロジェクトの現状について見事な発表を行った。 クゼカッラ氏の発表は、Wineプロジェクト(Wineはエミュレータではない)によるLinux向けWin32API実装の状況を明らかにするもので、Wineの下で実行されたMicrosoft PowerPointを使って行われた。クゼカッラ氏がWineに取り組み始めたのは1999年。当時の勤め先CorelがWo
Wine Projectは11月9日、「Wine 0.9.1」をリリースした。Wineは10月25日のバージョン0.9のリリースをもってベータフェイズに入っており、デスクトップLinuxを後押しする技術として再び注目を集めている。Wineのこれまで、そして今後を見てみよう。 Wineは「WINE Is Not an Emulator」の略で、GNU(GNU is Not UNIX)と同様、再帰的な略による名称だ。その歴史は古く、1993年にさかのぼる。Windows 3.1アプリケーションをUNIXで動かすことを目的に始まり、スイスのAlexandre Julliard氏がプロジェクトの調整役を務めている。 Wineは米Microsoftのコードを一切利用していないWindows API実装だ。WindowsソースコードをターゲットOSにポーティングするための開発ツールキットで、プログラム
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