日記, 科学 いつもの学校、いつもの物理の授業で、その問題に再び出会った。万有引力の問題演習をしている時だった。 それは小学校4,5年生のときに抱き始めた疑問で、地球に北極から南極まで穴を通してその穴に落ちたらどうなるか、というような素朴な疑問だった。頭を痛めるくらいずっと考えていたのだけど、物理の「ぶ」の字も知らない普通の小学生だったから、当然歯が立たなかった。あまりに気になって仕方がなかったので、担任の先生などに聞いてみたのだが、「分からない」だとか「そもそもそんな穴を掘るのは不可能」だとか何とも腑に落ちない回答ばかりだった。小学生の僕の周りに高校程度の物理の知識を持ち合わせた人間はいなかったようだ。先生が答えられないくらい難しい問題だから子供の自分には手に負えない問題だ、と思って諦めてしまったのだが、分からなかったことはずっと心残りだった。いつ考えてもそれは小さな自分には乗り越えられ