先の片岡剛士さんと上念司さんとのトークイベントでもちょっと僕と片岡さんとの間で議論になった雇用をめぐる問題。正確には講演の記録を聴いていただきたいと思いますが、雇用と景気の関係だと思います。景気の指標として雇用がどの程度役立つか問題とでもいいかえることができるかですね。私見では、雇用は経済に関する最重要問題のひとつで、現状の景気変動、つまりはマクロ経済政策の在り方にも大きく関係していると思います。論点としては消費の低迷(政府や日銀は底堅いと解釈していますが)と経済予測の先行きへの不透明感があるにもかかわらず、なぜ雇用は堅調か、と言う問題です。片岡さんは労働供給サイドの影響を強調されていたと思います。いまの雇用の堅調を循環的要因だけで考えるのには無理があり、構造的要因(例えば定年退職者への補充確保の要因が大きいなど)の貢献もあるという立場だと思います(片岡さんにtwitterで指摘されたので