社畜のみなさん、お疲れさま。 今日のあなたの労働時間は何時間だっただろう? ある人は定時退社をキメたことを誇るかもしれない。またある人は、長時間労働を自慢げに語るかもしれない。私たちは、勤勉は美徳だと教え込まれて育つ。身を削って働いていれば、それが尊いことだと信じたくなるのも無理はない。 日本の法律では、企業は社員に1日8時間を超えて労働させてはいけないことになっている[1]。原則論で言えば、じつは残業はただそれだけでルール違反だ。割増賃金を支払うなら、まあ、大目に見てやりましょう……という取り決めになっている。サービス残業など論外だ。 では、なぜ8時間なのだろう? 生まれたときには、すでに「8時間労働」が法律で決められていた。だから、私たちはそれを当たり前だと思っている。しかし、本当に「8時間」には根拠があるのだろうか? 私たちが効率的に仕事をできる──高い集中力を維持し、アイディアを生