夕方の朝礼、つまり、「夕礼」をやることで残業を減らすことに成功した会社がある。それがCTCテクノロジー。伊藤忠テクノソリューションズの子会社で、コンピュータ機器の保守、運用、そしてシステムの構築を行っている。社員数は約1700人、拠点は全国に100カ所ある。 業務の性質上、社員は契約先の企業へ出かけていることが多い。また、契約先への直行や直帰もある。そこで社員同士のコミュニケーションを深めるため、また作業上の「危険予知」をしヒューマンエラーを防止するため、7年ほど前から始業の午前9時と同時に朝礼を始めた。そして朝礼の習慣が根付いた頃、社員のなかから「夕方もやりたい」という声が上がったのである。 夕礼が始まったきっかけについて、東京城西カスタマーサービス部の辺見彰人氏はこう語る。 「当社は契約先での夜間作業もあります。それに携わる社員は朝礼にはなかなか出てこられません。そこで、夕礼を追加して