パナソニックは,複数のセンサを使って無駄な運転を減らし,暖房時に最大で約70%,冷房時に最大で約50%,消費電力量を削減できるとする家庭用エアコン「Xシリーズ」を発表した。同社のエアコンの従来製品は,人の動きや活動量を把握するために「ひとセンサー」を搭載していた。新製品は,家具などの位置を把握するための「間取りセンサー」と窓などからの日射量の影響を検出する「日射センサー」を追加した。これらのセンサの検出結果に基づいて温度や風量,風向を制御し,無駄な運転を省く。
パナソニックは,複数のセンサを使って無駄な運転を減らし,暖房時に最大で約70%,冷房時に最大で約50%,消費電力量を削減できるとする家庭用エアコン「Xシリーズ」を発表した。同社のエアコンの従来製品は,人の動きや活動量を把握するために「ひとセンサー」を搭載していた。新製品は,家具などの位置を把握するための「間取りセンサー」と窓などからの日射量の影響を検出する「日射センサー」を追加した。これらのセンサの検出結果に基づいて温度や風量,風向を制御し,無駄な運転を省く。
OKI(沖電気)のグループ会社である沖電気ネットワークインテグレーションは「CEATEC JAPAN 2009」において,オフィスの消費電力や温度,湿度の情報を収集/分析し,CO2排出量などに換算して表示するシステムを実演した(図1)。電力や温度などの測定器として,周波数429MHzの特定小電力無線を利用するパナソニック製の電力計や温湿度センサを使った。「見通しがよければ,通信距離は約100m」(沖電気ネットワークインテグレーション)である。沖電気ネットワークインテグレーションは,このシステムを2009年9月17日に発売していた(Tech-On!関連記事)。 会場内で実演した構成は,通信機能を内蔵した電力計と温湿度センサ,それぞれの受信機,受信データを沖電気ネットワークインテグレーションのサーバーに送信するためのゲートウエイである(図2)。ゲートウエイからの送信にはインターネットを介する(
米Google Inc.は,同社の公式ブログの中で,同社が「Google PowerMeter」と呼ぶソフトウエア・ツールを開発中であることを明らかにした(発表資料)。Google PowerMeterは,消費者が自分の家庭の消費電力を,自分のコンピューター上でリアルタイムに知ることができるソフトウエア・ツール。消費電力に関する詳細な情報にいつでもアクセスできるようにすることで,消費電力の削減を促進することを狙っているという。 Google社によれば,ある調査において家庭の消費電力にアクセスできるようにしたところ,1カ月の消費電力が5~15%削減できるという結果がでたという。「仮に,米国の半分の家庭が消費電力を10%削減したとすると,その消費電力削減効果は,800万台の自動車の運転をやめることに相当する」とGoogle社は説明する。 Google PowerMeterは,「スマートメーター
米Sigma Designs, Inc.は,家電機器の遠隔操作や,消費電力の「見える化」などに向けて,近距離の無線通信仕様「Z-Wave」を利用して通信するシステムを開発,「CEATEC JAPAN 2009」の会場近くのホテルでそのシステムを実演した。「日本でZ-waveの良さを認識してもらう」(Sigma社)ことが狙い。Z-Wave対応送受信チップを搭載した家電機器などは,「欧米を中心に既に1000万台以上,出荷されている」(同社)という。 実演したのは,ディスプレイの消費電力を解析し,その結果を携帯通信端末に表示するシステム(図1)。主に五つの機器を使った。消費電力の測定対象となるディスプレイ,消費電力の測定器,測定器のデータをサーバーに送信するためのゲートウエイ,解析用サーバー,結果表示用の米Apple Inc.のスマートフォン「iPhone」,である。このうち,消費電力の測定器と
サンケン電気は,無負荷時の消費電力を最大30mWに抑えた擬似共振型電源用IC「STR-Y6700シリーズ」を開発し,サンプル出荷を開始した。同社は,「出力電力が100Wクラスの擬似共振型電源用ICでは,業界最小の無負荷時消費電力を達成した」という。このため,液晶テレビをはじめとするデジタル家電や白物家電などの待機時消費電力を,主電源とは別の待機時用電源を使わずに低減することが可能になる。電源部の低コスト化や小型化を実現できるわけだ。
TDKラムダは,デジタル制御方式を採用することで30%の小型化と50%の軽量化を実現したスイッチング電源(AC-DCコンバータ)「EFE300」を開発し,2009年5月7日から販売を開始する。出力電力は300Wで,出力電圧は直流+12V,もしくは直流+24Vの単出力である。ピーク出力電力は400Wに達する(最大10秒間)。計測器や放送機器,ルーター,サーバー,医療用電子機器などに向ける。
沖パワーテック(OPT)は,太陽光発電用で10kW出力のパワー・コンディショナを,JFE電制と共同開発したと発表した。発売時に目標とする変換効率は最大93%で,この出力規模の製品としては高い。
サンケン電気は,半波電流共振型のスイッチング電源に向けた制御IC「STR-Z9189」「SSC9100」を発表した。液晶テレビやPDPテレビなどの電源用を想定している。半波電流共振型では2次側は半波で整流するため,全波電流共振型で必要とする部分,例えばトランスにおける逆極性の巻き線や逆極性用の整流ダイオードが不要になる。全波電流共振型は,液晶テレビやPDPテレビで現在主流のスイッチング電源である。半波電流共振型は全波電流共振型に比べると,トランスには安価な積層トランスが使える上,部品点数が少なくなるので電源の部品コストが減り,さらに電源設計が容易になるという。加えて,2次側にDC-DCコンバータを使わずに複数の電圧を直接供給できるので,2次側の回路構成も簡略化できるとする。例えば,液晶テレビの場合,半波電流共振型を使うことで,冷陰極蛍光管用インバータ回路や,液晶パネル,液晶コントローラ,映
図1 円柱状の透明マントの断面。黄色は光の軌跡。それ以外の色の線は,透明マントを構成する五つの媒体の境界を示している。半径1の境界より外側がw1(屈折率n>0),赤色の線と青色の線,x軸で囲まれる領域がR1(屈折率n>0),青色の線と茶色の線で囲まれる領域がR2(屈折率n<0),茶色の線と緑色の線で囲まれる領域がR3(屈折率n>0),紫色の線と緑色の線,およびx軸で囲まれる領域がR4(屈折率n<0)である。図提供:富山県立大学の落合氏 富山県立大学などの研究者は,屈折率nが負の値になるようにした人工的な誘電体「左手系メタマテリアル」を利用して,電磁波が通過しても反射や位相遅延が全く発生しない「完全な透明マント」を理論的に構築したことを明らかにした。いわば設計図を作ったことになる。左手系メタマテリアルを用いると,反射が全くないレンズ,あるいは完全な焦点が得られるレンズなど,従来の材料では作製
サンケン電気は,AC(交流)100V電源に直結できるインジケーター用LEDを開発した。付帯回路が不要で,シリーズ抵抗も使わないため,点灯時の消費電力が従来の1/20程度の数mWで済む。コンセントや住宅建設設備の活線表示やフット・ライトの光源などに使える。
サンケン電気は,同社が試作したGaNデバイスを搭載する電源回路を用いて,動作の実演を披露した。従来のSiデバイスを利用する場合に比べて,電力変換効率が向上するという。実演は,力率改善回路(PFC)とDC-DCコンバータで構成するスイッチング電源,およびインバータ回路の2種類である。
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