絶食したまま何年も生き続けると、話題となった深海生物「ダイオウグソクムシ」。この生物がエサを食べる姿の撮影に、名古屋港水族館(名古屋市港区)が成功した。捕食する姿の映像は珍しいといい、館では生物への理解を深めるきっかけになればと期待を寄せる。 撮影したのは、館で飼育を担当する職員。館には、7年前に来館した体長約35センチと、今年11月7日に仲間入りした体長33センチの2匹がいる。今回、エサを食べたのはこの2匹目だ。 館によると、新しい水槽に入れた直後はエサを食べる傾向があるという。2匹目がやって来た2日後の同月9日にイカの足を目の前につるしてみた。するとめったに動かないダイオウグソクムシがわずか2分でエサに食いつき、たった4分で足3本を食べ尽くしたという。その後も2回エサを食べた。 飼育担当の坂岡賢さん(43)によると、この個体は水深約800メートルの深海で採取された。深海は生物が少なく、