日銀が14日発表した短観=企業短期経済観測調査では人手不足を感じている企業が規模や業種を問わずに一段と増えていることが分かりました。 短観によりますとこの指数は、大企業の製造業ではマイナス5で、前回、およそ3か月前の調査より1ポイント、マイナス幅が拡大し、人手が足りないと感じている企業の割合が増えました。また、大企業の非製造業はマイナス20と前回より4ポイント、マイナス幅が拡大し、大企業の間では業種を問わず人手不足感が強まっていることを示しています。 中小企業でも製造業、非製造業双方で人手不足感が強まっていますが、特に非製造業はマイナス28と、平成4年5月以来の水準となりました。日銀によりますと、中小企業の間では、人手不足を背景に今年度は大学生や高校生などの採用を諦めるところが相次いでいるということです。政府、日銀は、人手不足と感じている企業が賃金の引き上げに踏み切るか注目していますが、企