腸の老化を遅らせることができれば、健康で長生きできる! 腸は臓器の中でもっとも老化しやすい臓器 臓器にはそれぞれに寿命ともいえる持ち時間がある。 中でも腸は最も老化しやすい。 以上のことが研究の結果、分かってきた。 腸は長時間酷使されている 「がん抑制遺伝子の一つで、老化の指標とされるP16 というタンパク質が一番早く検出されるのは腸。食物の消化吸収のため、長時間酷使されるので疲れるためでしょう」 慶応義塾大学医学部の伊藤裕教授の話 各臓器から脳に指令を送っている 従来は脳が起点となって各臓器に指令を出し、それに従って臓器が動くと考えられてきた。だが、近年は各臓器か ら脳に指令が届き、その情報に基づいて脳が全身に指令を出すことが分かってきている。中でも腸は特に指令を多く出すため、その機能が衰え、脳に指令が行き届かなくなると、他の臓器に甚大な影響を与える。それが腸が人の寿命を左右する理由。