光にかざすと透けそうなほど薄い――。「KAMI Glass」は、厚さがわずか2mmの木製カップだ。表面が滑らかで厚みは均一、佇まいが非常に美しい。 一見、観賞用の工芸品にも見えるが、日用品としての実用性も高い。冷たいものから熱いものまで入れられるだけでなく、熱伝導率が低いため、熱しにくく冷めにくいのだ。触り心地が優しく、木のぬくもりを感じられるのも醍醐味。ついつい手に持っていたくなる。 この“極薄”木製カップを作り出したのが、家具の街、北海道旭川市にある「高橋工芸」。主にロクロ挽きによる木製テーブルウエアを手がける工場だ。驚異的な薄さに木を削り上げる技術の秘密を探るべく、早速旭川に飛んだ。 KAMI Glassはサイズ違いで「ワイド」「ロング」「フリー」などがある。取っ手の付いたマグカップの他、プレートもラインアップ。価格は2100円~