この1年、個人ではスマートフォンの利用が進む一方、企業や自治体などではデータを外部のサーバーで集中管理するクラウドと呼ばれるサービスの普及が進みました。 データの安全性を高められ、コストも削減できるとされるクラウド。 一方で、突然、利用できなくなったり、データが消えたりするトラブルが相次いでいることが分かりました。 どうすれば安全に利用できるのか。 科学文化部の西村敏記者が解説します。 “クラウド”? 「クラウド」とは、英語で「雲」の意味です。 利用者からは、雲に覆われて見えないインターネットの向こう側にある巨大コンピューターにデータを預けることから、こう名付けられました。 従来、企業などは、重要なデータの管理はそれぞれ自前で行っていましたが、クラウドでは、インターネットを使って外部のサーバーを別の企業と共同で利用します。 2006年に、グーグル社の当時のCEOの発言がきっか