ワールドフォーラム・レポート真実が未来を開く学び舎・実践塾 マスコミが報道しない出来ない本当の情報・ニュースを広く伝播・共有する場として、各方面よりその分野の第一人者を講師としてお招きし39年継続している勉強会です。 先日、ある講演会に出かけ、今をときめくケインジアン、政府紙幣発行論者で有名な丹羽春喜大阪学院大学教授の経済講演を聞く機会があったので、論評させて頂こう。 ケインジアンの欠陥 まず、彼の講演を聞いて全くがっかりした。日本の代表的ケインジアンの一人と聞いていたが、残念ながらオールド・ケインジアン(とにかく大型の財政出動せよと叫ぶ)の欠点ばかりが目立ち、彼らに日本経済の処方箋は書けないな、と実感した次第である。 丹羽氏を筆頭に、昨年のアメリカ発の金融危機を捉えて、「もう新自由主義の時代は終わった。これからはケインズの時代だ」と叫ぶ人が多い。確かに世界的な不況に陥って、ある程度の財政