【北京=伊藤正】21日閉幕した中国共産党第17回大会で、実力者の曽慶紅政治局常務委員が引退した。胡錦濤総書記は曽氏留任を望んだが、江沢民前総書記ら長老グループの圧力に屈したようだ。曽氏の引退劇をめぐって、情報が飛び交っている。党指導部内で何があったのか、中国筋の話に基づき探った。 ▽引き金 昨年夏、中国最大の都市、上海市のトップ陳良宇書記(政治局員)の腐敗問題が明るみに出た。胡錦濤政権は、陳氏の規律違反をとがめ解任を決定したが、これには曽慶紅氏も賛成、上海閥のボス、江沢民氏の同意も取り付けていた。 胡政権は徹底した調査で、上海指導部の重大な犯罪行為を突き止め、主要人物数人を収賄罪などで起訴したが、江氏は、陳氏に対する刑事処分には反対した。しかし今年7月、政治局常務委員会は起訴を決定した。 起訴には呉邦国、賈慶林、李長春の上海閥3氏が反対、温家宝、呉官正、羅幹の3氏が賛成と割れた。曽慶紅氏は
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く