俳優 柳生 博 氏(前編)“沈黙の森”の再生にかけた1人の役者の30年余 ●柳生博――数々のテレビドラマなどにおいて独特の存在感を放つ、稀有な俳優である。 また、その味わいのある語り口を生かした、司会やナレーション業での活躍もおなじみだ。 ●柳生氏は俳優業以外に、自身のライフワークとして、八ヶ岳の山々に囲まれた山梨県北杜市大泉町に31年前から居を構え、作庭家として周辺に何箇所かの雑木林を造っている。また野鳥の保護を通じて野生動物や自然環境を守る「財団法人 日本野鳥の会」の会長を務めるなど、様々な自然・環境保護活動に熱を入れていることでも知られている。 ●柳生氏がそれらの活動を始めたきっかけとは、一体何だったのだろうか? そして今年で70歳という年齢ながら、未だにそれらの活動に熱中し続けていられる理由とは? また、31年に渡り八ヶ岳と東京を行き来する氏にとって、現代の都会、現代の
地域社会に求められる生産力とは?木工ロクロの第一人者が語る、木を守り、生かすことの大切さ ●京都議定書の第1約束期間が目前に迫っている。日本は1990年比で6%の二酸化炭素(CO2)排出量削減を目指しているが、見通しは明るくない。目標達成には、CO2等の温室効果ガス排出抑制、排出権購入等の京都メカニズムの利活用、そして森林等の吸収源対策という3つのアプローチがある。2005年に閣議決定された京都議定書目標達成計画には“6%”のうち、3.9%を森林吸収量でまかなうことが盛り込まれている。 ●日本は国土の3分の2を森林が占める国だ。我々の生活は木と馴染みが深い。伝統的な日本家屋はほとんどが木材からなる。食卓に目を向ければ、はしや汁椀、おぼん、茶たくなど、多種多様な木工品が並ぶ。 ●大分県由布院のアトリエときデザイン研究所では、食器を中心に、生活に密着した木工品を製作、販売している。代
Part2では、自転車のフレーム素材について、また、トレック、キャノンデール、コルナゴ、ジャイアントなど人気ブランドのクロスバイク(※)の最新モデルやお薦めモデルを紹介する。 ※ クロスバイク:山道を走るためのマウンテンバイクと、徹底的にスピードを追求したロードバイクとを融合させた、オールマイティな自転車 自転車のフレーム素材 自転車のフレーム素材は、重量・乗り心地など、自転車の性能を左右する重要な要素であり、価格にも大きく関わってくる。ここでは、カーボン、アルミニウム、クロモリといった素材について解説する。 カーボン 炭素でできた繊維(カーボンファイバー)のシートを重ね、樹脂で固めたもの。剛性、軽量性、振動吸収性などにおいて高い性能を示し、現在最も理想的とされるフレーム素材だ。長距離走行にも適している。ただし、価格は高めで、高級モデルに多く使用されている。 アルミニウム アル
国家間における「戦争」は、武力戦だけではない。経済戦、情報戦、文明戦、思想戦と、どれも戦争である。それが世界の常識だ。 日本人は、平和が永遠に続いていて、時々戦争があると思っているが、そんな考え方は世界では子どもにしか通用しない。国家間はまず戦争が基本で、時々「休憩」がある。ボクシングの試合みたいなものだ。 休憩の間にも、やはり次のラウンドへの準備は続いている。汗をふいたり、水を飲んだり、相手をにらみつけたりする。国家間もそうで、平和なときでも戦争は続いている。それぞれ体力を回復している。それが経済戦である。 そのほかにも、文化戦、文明戦、思想戦などがあって、どれも次の戦いのための準備だ。あわよくば相手がそのまま降伏してくれることを願っている。「とてもかなわない」と相手に思わせるためには、情報戦も必要だ。 例えば、中国が日本に仕掛ける情報戦は「和平工作」と言っている。日本なら「平和
東京の明治通りの地下では、ある工事が追い込みに入っている。東京に住んでいる人ならば耳にしたことはあるだろうが、東京メトロ最後の新線と言われる「副都心線」の工事である。 副都心線は、その名の通り副都心である池袋、新宿、渋谷の三つの町を結ぶものだ。新しく開通する区間は、ほぼ明治通りに沿っており、池袋、雑司が谷、西早稲田、東新宿、新宿三丁目、北参道、明治神宮前、渋谷という8駅が設置される。このうちの池袋は、既に有楽町線の新線池袋として営業している駅が使われる。 開通当初から西武池袋線、東武東上線と相互乗り入れが行われ、将来的には渋谷駅で東急東横線、さらにみなとみらい線へも乗り入れる予定である。埼玉、東京、神奈川を結ぶ大動脈が出来るわけだ。 開通は2008年6月の予定だが、これは単なる地下鉄の1路線の開通ではないようにわたしには思えるのだ。大げさに言えば、副都心線の開通が、東京の町を大きく変
「政治とカネ」の報道は魔女狩りと化している 今回は、マスコミが報じる「正義」について話したいと思う。 「政治とカネ」に関する最近の新聞の論調やテレビの報道を見ていると、これはちょっと危うさを感じる。「政治家は身ぎれいでなければいけない」……これは確かに正しい。しかし、マスコミは過剰反応し、国民は、行き過ぎた潔癖症に陥っているのではないだろうか。 ビジネスにはビジネスのルール、政治には政治のルール 僕は作家を生業としている。作家としての活動は「ビジネス」とみなされるので、収入と支出は税理士にチェックしてもらい、税務署に申告をしている。経費がたとえ1円であっても、領収書を貼り付ける。「ビジネス」の場合、これがルールだからだ。 いっぽう政治資金規正法は、5万円未満の支出の場合、領収書を添付する必要はないというルールを定めている。にもかかわらず、5万円未満の支出に対する領収書を要求し、そ
「地頭(じあたま)」とは前回述べたように「ものごとを認識したり、考えたり、創造したりするような」基本的な能力である。いわば、芽が出て大きく育つための土壌だ。 種をまけばすぐにでも芽が出るような土づくりを親御さんが生活の中で行っていくことが子どもの成長にとても役立つ。 地頭を鍛えるのは机に向かってテキストを開く勉強だけではない。特に小学生にとっては生活の中で楽しみながら知的な刺激を受けることが重要であり、わたしはこれを「楽勉(らくべん)」と呼んでいる。 楽勉には無理強いや強制は一切ない。楽しんでやっているうちに自然に子どもは勉強好きになるものだ。 実は教科書ほど小学生にとって抽象的で分かりにくいものはない。教科書は世の中の仕組みや法則、事実を体系化したものであり、その根本や本当の意味を理解するためには生活や遊びの中で学ぶことが前提となる。 よく子どもは「なぜ勉強しなければいけないの
ウィル・ビー、0円で飲み物を出す広告付きカップ自販機を設置へ 広告代理店業務を手がけるウィル・ビーは2007年5月2日、最安0円で飲み物を提供する広告付きカップ式自動販売機「メディアカフェ」の設置サービスと広告販売を、6月下旬より開始すると発表した。自販機サービスのアペックスと協力して運営する。 メディアカフェは、飲料カップに印刷した広告と、自販機のタッチパネル式液晶モニターに表示するCMで広告収入を確保し、飲み物の販売価格に還元する。広告主の要望に応じ、0円で飲み物を提供する「無料タイプ」と、飲み物の定価から広告収入分を割引きする「有料タイプ」の2種類を提供する。 カタログ用ラックの設置や、自販機全体のラッピングによる広告の一社提供にも対応する。また液晶モニターでアンケートや簡易ゲームを実施できる。Webサイトやフリーペーパーとの連携によるクロスメディア展開も予定している。 設置
テロ特措法の延長に賛成する民主党議員は離党すべし (田中 秀征=福山大学教授) 参議院選の劇的結果は、政党の“ねじれ”を解消する絶好の機会をもたらしている。小選挙区制度が導入されて10年、ようやく本格的な政界再編の機が熟したのだ。 小沢一郎民主党代表は、8日、シーファー駐日米大使と会談し、テロ対策特別措置法の延長に反対する意向を伝えた。また、鳩山由紀夫・民主党幹事長も、社民党、国民新党との幹事長級会談で、同様の意向を確認した。これで民主党は同法の延長に対する対応を確定。自民党との妥協の可能性がなくなったのである。 その上、民主党は、今年の通常国会に提出したイラク復興支援特別措置法(イラク特措法)の廃止法案を、次の臨時国会に再提出する構えも見せている。 そもそも安保・防衛政策で基本的な考えを異にする人たちが同じ政党に所属していることがおかしい。ついに今回、この10年にわたる政党の“
(文=粟野 真理子、監修=プライヴ編集部) パリでは交通渋滞が慢性化。公害はどんどんひどくなっている。とはいえ、メトロは汚くてイヤという人や、タクシーは価格が高くて台数が少なかったり、バスは時間が読めないなど、交通手段にさまざまな問題を抱えている。そこでパリ市は数年前から、まずクルマの数を減らす政策を行っている。そのひとつが最近稼動しだしたヴェリブの自転車レンタルシステムだ。 ヴェリブとは、ヴェロ(自転車)とリーブル(自由)というふたつの言葉をミックスした造語。街のいたるところに、自転車レンタルステーションが設置され、レンタル自転車を気軽に借りられるシステムを作った。具体的には、レンタルステーションにある機械で加入手続きを行う。その後実際にヴェリブを使う場合は、1日用チケット(1ユーロ)、あるいは1週間用チケット(7ユーロ)を直接ステーションで申し込む。乗りはじめ30分以内の利用なら、距
中国の北京政府は今、非常に立場が弱い。英語でいえばvulnerable(傷つきやすい、弱味がある)である。 北京オリンピックまであと360日あまりとなったが、絶対に成功させないと我が身が危ない。失敗したら、共産党政権が倒れてしまう。それを彼らはよく分かっている。だから今、日本が意地悪をすれば、簡単に勝てる。それを日本の外交は分かっているのだろうか。 外交に頼らず、日本国民にできることもたくさんあると思う。それによって、中国を教育し、中国にもっと普通の国になってもらう。そうすると日本も幸せになる。日中友好親善のために、今こそ中国に対してやることがあるだろう。 ジャーナリストの井沢元彦さんが、雑誌に「北京オリンピックをボイコットせよ」という記事を書いていた。それはそれでわたしも賛成だが、もう一歩進んでやるべきこともあると思っている。 今、北京に行くと、街をまたいで空を飛ぶような高速道路
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