プロスポーツ選手も取り入れている湿潤療法。 擦り傷や熱傷(やけど)を水で定期的に洗い流し、食品用ラップ等で覆って乾燥させないようにしておくだけで、化膿せずにあっという間に治ってしまいます。 消毒や乾燥は、傷を悪化させ、治癒を遅らせてしまうだけ。 実践してみたので、湿潤治療のメカニズムと、家庭でのやり方、必要な物、注意点などを紹介します。 湿潤療法の基礎知識 湿潤治療は、形成外科医の夏井睦医師が独自に始めた治療法です。 登場してから、まだ15年ほどしか経っていません。 当サイトの読者の方なら、夏井睦という名前を見て「あれ?」と思うかもしれませんが、そうです。 私が近頃さんざん騒いでいる、糖質制限の本を書いた方です。 傷の治療というと、消毒し、なるべく早く乾燥させるのが今までの常識でした。 こどもの頃から、転んで膝小僧を擦りむくと、せっせとマキロンで消毒して、かさぶたになるように乾かしたもので